どうも。こんにちは!妻と子ども二人で暮らしているサラリーマン27歳、”はやきち”です!
「子どもはかわいいよ、もちろん。でも、正直毎月の出費が怖くなる時あるんだよね…」
これは、僕の友人Aくん(30代・子ども2歳・会社員)の言葉です。
第一子が生まれたとき、Aくんは満面の笑みで抱っこしていました。
「よし、育児も家計も頑張るぞ!」と気合い十分。
けれど、数ヶ月経つと、、、
・毎月のオムツ代、ミルク代
・ベビーカー、チャイルドシート
・予防接種や急な通院、思わぬ出費
「気づけば毎月5万以上が飛んでいく。
このまま教育費とかどうなるんだろうって、夜中に考えて眠れなくなることもあったよ。」
そんなAくんも今では、
・生活費と教育費を分けた管理法
・児童手当の活用
・夫婦で話し合う“未来支出ミーティング”を習慣にすることで、
少しずつ家計と心の余裕を取り戻しています。
この記事では、Aくんのように、
「目の前の育児で精一杯だけど、将来も不安…」というパパ・ママに向けて、
子ども1人にかかるリアルな育児費用をわかりやすくまとめました。
「子ども1人にかかるリアルな育児費用」を、国の統計データや家計実例をもとに年齢別・目的別で詳しく解説します。
・0歳から大学卒業までの総額が見える
・毎月どれくらいの支出が発生するのかがわかる
・無理のない家計と貯蓄計画の立て方のヒントが得られる
これから子育てをする人も、今まさに真っ最中の人も、ぜひ参考にしてみてください。
子ども1人あたりにかかる総額は”約1,500万円~3,000万円”
結論から言えば、
子ども1人を社会人として独立するまで育てるのにかかるお金は、およそ1,500万〜3,000万円と言われています。
この差は何によって生まれるかというと、
主に「教育費(公立 or 私立)」と「習い事や塾代」によるものです。
【教育ルート】 | 【幼稚園~大学までの教育費総額(1人当たり)】 |
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すべて公立 | 約1,000万円前後 |
小・中・高:公立→大学:私立 | 約1,300万円~1,600万円 |
すべて私立 | 約2,200万円~2,800万円 |
れに加えて、
食費・衣類・医療費・おこづかいなどの生活費が年間約60万〜80万円ほどかかると考えると、
トータル1,500万〜3,000万円は妥当な数字だといえます。
【年齢別】リアルな育児費用の内訳
ここからは、年齢別に「毎月どれくらいのお金がかかるのか」を具体的に見ていきましょう。
0〜2歳:最もお金がかかる“スタート期”
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おむつ・ミルク:月8,000〜15,000円
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衣類・ベビー用品:月5,000〜10,000円
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医療費・健診:無料〜実費(乳児医療費助成あり)
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保育園費:所得に応じて0円〜5万円程度
3〜6歳(未就学児):生活は安定、でも習い事スタートで出費UP
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保育料(無償化対象)+延長保育代:0〜2万円程度
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習い事:1〜3つ通うと月1万〜2万円
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食費・外食:子どもの成長とともに増加
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イベント費(七五三・誕生日・旅行):年間5万〜10万円
6〜12歳(小学生):教育費が本格化
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学校給食・教材・PTA関連:年間5万〜10万円
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習い事・学童:月2万〜3万円
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通学用品・文具・衣類など:年間2万〜5万円
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塾代(高学年):月1万〜3万円
13〜15歳(中学生):塾代&部活費が急増!
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公立でも年間教育費は約50万以上
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塾代:月2万〜4万円(中3は特に高騰)
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部活動:月5,000〜1万円(道具・大会費など)
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スマホ代:月3,000〜7,000円
16〜18歳(高校生):進学準備で“家計に大波”
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学費(公立で年約15万、私立で50万〜80万円)
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塾・予備校:月3万〜5万円
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通学費・昼食代・スマホ・おこづかい:月1万〜2万円
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模試・受験料:中3〜高3で年間10万〜30万円
18〜22歳(大学生):親の負担が“最大ピーク”
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授業料(国公立:約50万/私立:約70万〜150万円)
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入学金・教科書・サークル費・引っ越し費
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一人暮らしなら仕送り(7〜10万円/月)
育児費用を「教育費」と「生活費」に分けて考える
【パパの決断:中学受験を選んだ日のこと】
「塾代、月4万円…。しかもこれ、中3になったら倍以上になるかもって言われてさ…」
こう話してくれたのは、知り合いのパパ・Tさん(子ども11歳・小5)。
奥さんと話し合って、中学受験を目指すと決めたばかりでした。
「本人が『受験したい』って言い出したんだよ。だから応援したい。でも正直、家計的にはかなり覚悟がいるなって…。」
Tさんは、
休日に趣味だったゴルフをやめ、
スマホのプランを格安に変更し、
外食の回数も減らしました。
でもそれ以上に、
“子どもの未来に本気で向き合う”という表情が印象的でした。
「お金は正直きついけど、“やりたいことを応援してもらえた”って思ってくれたら、それだけで意味があると思ってる」
Tさんの言葉には、教育費=単なる出費じゃないという大切なヒントがありました。
「本当にやりたいなら、挑戦してみな。」
Tさんの息子・翔くんが中学受験を決意したのは、小学5年の冬。
周囲の友達が塾に通い始める中、「僕も挑戦したい」と言ってきた。
突然の決意に、Tさん夫婦は驚いたが、
「自分で決めたことなら応援したい」と覚悟を決めた。
塾代は月4万円、春期・夏期講習は別料金。
年間でざっと60万円以上がかかる。
「うちの家計でこれ、大丈夫か…?」
正直、不安もあった。
でも、「お金が理由で、子どもの可能性をつぶすのは、俺たちの本意じゃない」
そう話し合い、夫婦で支出を見直しながら、受験期を全力でサポートした。
結果、翔くんは無事に第一志望の中高一貫校(私立)に合格。
喜ぶ息子を見て、Tさんは静かに心の中でつぶやいた。
「この日のために、頑張ってきたんだな」
【高校時代、学費よりも“見守る力”を学んだ3年間】
中高一貫に進学した翔くん。
Tさんは中学時代よりは少し教育費が落ち着くだろう…と期待していた。しかし、、、
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毎月の授業料+施設費:約4万円
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iPadや電子教材、模試代:追加出費多数
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部活動(バスケ部):遠征費やユニフォーム代が年間10万円以上
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塾は行かず家庭教師に切り替え:月2.5万円
気づけば、毎月8万円前後の教育関連支出が発生していた。
さらに、高2になってからは“大学受験”が現実に迫ってくる。
「AO入試?指定校?学部選び?…わからん…」
Tさんは、費用だけでなく受験制度の複雑さにも翻弄され始めた。
でも、そんなときに思い出したのは、
あの中学受験の夜、泣きながら「ありがとう」と言ってくれた翔くんの姿だった。
「この子の“やりたい”に寄り添うって、決めたんだ」
自分にそう言い聞かせながら、静かに見守るスタンスを貫いた。
【大学進学、人生最大の“家計の山場”がきた】
翔くんが選んだのは、私立大学の理系学部。
4年間で**700万円以上の学費+一人暮らし費用(月10万円)**が発生する進路だった。
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初年度納入金:約150万円
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アパート初期費用:約30万円
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家電・家具・引越し:約40万円
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月の仕送り:家賃込みで10万円前後
Tさんの家計にとっては、正直、“覚悟のいる選択”だった。
奨学金も活用しつつ、
Tさん自身は副業を始め、家計を再構築。
翔くんも、夏休みにアルバイトを始め、
自分の学費や生活費の一部をまかなうようになった。
「家族みんなで“進学”に向かって一緒に動いている」
そう感じたとき、Tさんはふと気づいた。
教育費って、ただのお金じゃない。
“夢に本気になるチャンスをくれる手段”なんだ
このように、Tさん親子のように「何にどれだけかけるか」は、
家庭ごとに正解が違います。
では、実際にどれくらいの教育費が必要なのか?次は公立・私立の違いを具体的に見ていきましょう。
教育費:圧倒的に大きい支出
教育費は「将来の投資」でもありますが、塾・予備校・大学の学費などで非常に高額になります。
【教育費にかかる主な費用】
項目 | 公立 | 私立 |
小学校(6年間) | 約193万円 | 約924万円 |
中学校(3年間) | 約145万円 | 約398万円 |
高校(3年間) | 約137万円 | 約291万円 |
大学(4年間) | 国公立:約250万円 | 私立:約400~800万円 |
生活費:毎日の積み重ねが大きい
育児生活費には次のような支出が含まれます:
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食費(離乳食→大人と同量へ)
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衣類(成長が早くすぐ買い替え)
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医療費(風邪、歯科など)
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レジャー・イベント・旅行
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おこづかい・スマホ・ゲーム課金など
これらは月2〜5万円かかることが多く、家計を圧迫しやすい部分です。
家計を守るための”3つの工夫”
「このまま学費と生活費が重なったら…家計、もたないかもな」
翔くんの大学進学が現実味を帯びてきた頃、Tさんはそうつぶやきました。
長男の進学費用だけでなく、当時まだ小学生だった弟の将来も見据えると、今の収入と支出だけでは確かに不安があった。
けれどTさんは、悩んだ末にこう決めました。
「目の前の金額におびえるんじゃなくて、“仕組み”で守ろう。」
そこから始めたのが、次の3つの工夫でした。
工夫①:「未来支出」を“見える化”して備える
まずTさんがやったのは、将来の支出をざっくりでいいから書き出すこと。
・長男の大学学費:約700万円
・次男の高校〜大学まで:約1,000万円想定
・家族の老後費用:月15万円×20年=3,600万円?
「文字にしてみると、逆に冷静になれるんですよね。
漠然とした“怖さ”から、具体的な“準備”に気持ちが切り替わった。」
その後は学資保険と教育資金口座を分けて管理し、
子どもの進路にあわせて“備える姿勢”をつくっていきました。
工夫②:「すべてにお金をかけない」割り切りも大事
Tさん一家は当初、習い事や教材に惜しみなくお金をかけていたそうです。
でも次第に「すべては必要ない」と割り切るようになったと話します。
「プログラミングも英語も、やらせればキリがない。
本人が興味を持ったときに集中させたほうが効率的かなって。」
今では、月3万円以内の教育費を“予算上限”とし、
本人が続けたいものだけに絞って通わせているとのこと。
「“家計も子どもも、続けられる形”がいちばんだよね」と、
夫婦でよく話すようになったそうです。
工夫③:「自治体の支援」をフル活用
「意外と知られてない支援って多いんですよね」
そうTさんが語ってくれたのは、
・児童手当
・保育料の無償化
・高校就学支援金制度
・大学無償化対象(住民税非課税世帯など)
などの行政による家計支援の話でした。
「こういうのを知ってるだけで、
“俺たち、なんとかなるかも”って気持ちになれる。」
家計の余裕は、収入だけで決まるものじゃない。
「知ってること」と「使いこなせること」が、安心に直結すると教えてくれました。
Tさんのように、将来を見据えながらも、
今できることを一つずつ整えていくことで、
家計にも心にも“ゆとり”が生まれていきます。
では最後に、育児費用に対して私たちがどう向き合っていけばいいかを、もう一度整理してみましょう。
まとめ:子どもはお金がかかる。でもそれ以上の価値がある
確かに、子ども1人を育てるには大きな経済的負担があります。
でも、それは**“未来に投資する”という意味でもっとも価値のあるお金の使い方**です。
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子どもの笑顔を見るたびに、元が取れる
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できることが増えていく姿が、心を豊かにする
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家族が一緒に過ごす時間が、何よりの資産になる
育児費用に「正解」はありません。
家庭の数だけ、支出の形があるからです。
大切なのは、無理せず、焦らず、自分たちらしい家計管理を続けていくこと。
“いくらかかるか”より、“どう関わるか”。
これからも、子どもとの時間を大切にできるよう、
お金と上手に付き合っていきましょう。